


福井県の北西部に位置していた町で、越前がにや甘えびの水揚げで有名な港町である。
狭い路地には昔ながらの町並みがあり、東尋坊・雄島・越前松島などの景勝地が多くまた、三国祭なども開催され、観光客が多数訪れる町である。
2006年3月20日に丸岡町・春江町・坂井町と合併し、坂井市となった。
古代、周辺の豪族とともに栄えた三国の地は、三国港とともにその歴史を刻んでゆきました。1700余年の歴史に映える三国町は、中世の大寺の荘園の一部として、また南北朝時代には朝倉氏、柴田氏など歴代国主の支配と保護を受け、港町としての機能を整えてきました。
江戸時代に入ると都市化が進み人口が増加し、江戸中期に北陸の船乗りたちが大阪と北海道を物資輸送し、これを売買して差益を得る「北前船交易」をはじめました。やがて廻船経営に力を入れ、後期には日本海側有数の北前船の中継基地に発展、森田家・内田家といった豪商が生まれました。
幕末期から明治初期の港の最盛期には、オランダ人技師による龍翔小学校の建設、日本初の西洋式工法の三国突堤の建設などの大事業が行われましたが、やがて鉄道が通り始めると港湾機能が低下し、三国港は商港から漁港へと転換してゆきました。
三国町の中心部は、奈良時代まで遡り、江戸時代末期に一番栄えた歴史を持つ湊町です。周辺部を含めて、60箇所ほどのお寺があり、それぞれのお寺が宗派や由来に応じて、独自の歴史と文化を持っています。
平安時代の空海を宗祖とする真言宗のお寺が瀧谷寺・性海寺など3箇所であるのに対して、法然上人と親鸞上人を宗祖とする浄土宗と浄土真宗本願寺派、真宗大谷派、真宗高田派のお寺が、西光寺(松ケ下)、勝授寺、浄願寺、信行寺等8割以上になります。その他には、曹洞宗は、金鳳寺など3箇所、日蓮宗は妙海寺など2箇所です。浄土真宗系が多いのは、三国町の10キロ先にある吉崎御坊におられた本願寺8代蓮如上人の布教の影響が相当あるのですが、越後に流刑になった親鸞上人が越前と通る時に住職がお会いし帰依して、宗派を変えたという由来を持つ古いお寺が、加戸の本流院、常楽寺、松樹院などに見られるのも興味があります。なお、ほとんどのお寺は、仏事がある以外の日は、本堂の中までの自由な拝観は出来ません。ご希望の方は、事前の問い合わせをお願いします。

日本海の荒波の海食によって生まれた巨大な「輝石安山岩の柱状節理」が続く奇勝として名高い断崖は迫力満点。
25mの高さからみおろす景色は絶景で、日本唯一の地形であり国の天然記念物に指定されている。
旧岸名家は町が買い取り、改修後昨年5月から一般公開されている国登録有形文化財である。
元材木商で三国湊の商家の様子がわかりやすく、入場無料でもあり気軽に立ち寄れる。
三国湊にあり、中世以来廻船業を生業にしてきた豪商・森田家が明治時代になり廻船業の衰退を察知し1894年(明治27年)に森田銀行を創業した。この建物は1920年(大正9年)に本店として落成。西欧の古典主義的なデザインの外観と豪華な漆喰模様の内部は建築への質の高さのこだわりが感じられ、県内に現存する鉄筋コンクリート造の最古の建物である。
東尋坊の先にある雄島は、周囲約2キロの越前海岸でもっとも大きな島である。昔から「神の島」としてあがめられている。
歴史の古い神聖な大湊神社をはじめ、約1キロある遊歩道は樹齢100年を超える大木や海食による崖など、雄大な景色が楽しめる。
オランダ人工師エッセルが設計建築をした龍翔小学校を復元した、三国の総合博物館である。三国の自然、歴史、文学、民族、生活、祭りなど多彩に展示してあり、博物館として非常に充実している。
美しい小さな島が点在する中、東尋坊から続く静かな漁村の間に雄大な岩場を見せる「越前松島」。様々な奇岩・洞窟などの海岸美が堪能できる。
遠浅できれいな海水浴場。海に沈む美しい夕日は版画のようで、冬は日本海らしく勇壮な、夏は県内外を問わず沢山の人でにぎわう。
毎年5月19日から21日に行われる祭。20日に行われる巨大な武者人形山車の行列は圧巻である。各町内からそれぞれ自慢の山車が参加し、町内を笛・太鼓・三味線のおはやしと共に練り歩き、地元だけではなく県内外からも沢山の見物客が訪れる。
越前三国は、船箪笥の三大産地の一つに数えられており、当時の工芸文化を象徴する重厚さ、頑丈さが三国船箪笥の特長である。
江戸後期から昭和の初めにかけられて制作され、特に明治の頃に多く作り出された。
19世紀前半に発展した三国仏壇は、装飾が簡素ですっきりとしたデザインが美しく、素材はヒバ・ヒノキを使用している。釘が一本も使われていないなど、精巧なつくりが高く評価されている。
越前かにの特長は、身が甘く殻の中につまっていて繊維が引き締まっている。毎年皇室へ献上されている事でも有名で、数が限られていることもあり、とりわけ珍重されている。11月6日から3月20日の解禁期間は人々でにぎわう。